研究内容

ロボット

RR3

佐藤・下坂研究室では「環境型ロボット」と呼ばれるロボットの研究・開発を行っています.

環境型ロボットとはいわゆる人間型ロボット(ヒューマノイドロボット:ASIMO,HRPなど) とは違った形態のロボットです.さまざまなカタチをし,さまざまな役割を持ったロボットが 部屋中に分散して埋め込まれて,あたかも環境全体がロボットのように協調して振舞うことで 環境内にいる人を支援します.その意味では”ロボットに見えないロボット”と表現すると 分かりやすいかもしれません.この環境型ロボットの先駆者として我々は1992年より 「ロボティックルーム」と呼ばれる, 生活空間をロボット化した近未来住宅の開発に 取り組んでおり,現在は第3バージョンである 「ロボティックルーム3」を開発しております. 天井を移動するロボット,知能化された収納ケース,動く植物のようなロボットなど ”ロボットに見えないロボット”が 活躍する未来の生活空間をご覧下さい.



センシングルーム・ライフログ

SensingRoom

住居内において,居住者に気づかれることなくさりげなく部屋全体がみまもり, 適切な支援を実現するために,大量のセンサや計算機を埋め込んだ環境である 「センシングルーム」について研究しています.具体的には, 1)大量かつ異種のセンサ群からのデータ計測のためのネットワークソフトウエアや センサデータ蓄積・検索システムの研究, 2)住居環境や居住者,屋内物品状態が簡易に計測可能なウエアラブルセンサや, 小型無線デバイスの研究, 3)計測した大量のセンサデータからの生活パターンの把握や異変検知を行うアルゴリズムの研究, 4)計測した人間行動に基づいて,適切なタイミングで住居内の適切なデバイスを利用して支援するためのフレームワークの研究などを行っています.



統計的 姿勢推定・動作認識・行動認識

Recognition

画像などのセンサ情報からの人の行為・動作・運動の認識処理は,ロボット等の人 工物が賢く振舞うための基盤技術であると同時に,人が自然に行なっている認知プロ セスのメカニズムの理解や,行動計量科学への展開といった,科学的側面でも貢献が 期待されている技術です.統計的なデータ解析技術の優れた応用課題として近年注目 を浴びている領域でもあります.

本研究室では,人の行為の理解の基礎として,人の位置・姿勢・動作・行動の認識 アルゴリズムの開発に注力しています.画像のみならず様々なセンサ機器を利用し, 効率性・実時間稼性を重視した統計的なアルゴリズムの開発を進めています.

これまでに開発したアルゴリズムには,多視点動画像からのオンライン人姿勢推定法 [1],レーザレンジファインダを用いた複数人の追跡と姿勢の同時推定法,マイクロ 波を用いた人位置検出手法,統計的機械学習法に基づくマルチラベル動作認識法[2] [3]などがあります.


[1]
佐川 裕一,下坂 正倫,森 武俊,佐藤 知正, 三次元ボクセルに基づく高速オンライン人体姿勢推定 日本ロボット学会誌, 26, 8, 913--924, 2008.
[2] SI2006奨励賞受賞
下坂 正倫,森 武俊,佐藤 知正, マルチタスク条件付確率場による動作認識 第7回(社)計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会論文集, 1372--1373, 2006.
[3] PRMU2007奨励賞受賞
祢次金 佑,下坂 正倫,森 武俊,佐藤 知正, 動作のラベル間依存構造を考慮したブースティングに基づくオンライン日常動作認識 電子情報通信学会技術研究報告 PRMU パターン認識・メディア理解 106(538), 59--64, 2007.